だんだんとおもとの趣味者さんが増えてきました。
入門品種から高級品まで楽しむ方が大勢見えます。
引越しおもとや、お正月の生け花でも使われるおもと。
そのおもとは、観葉植物として『緑の宝石』のように楽しまれています。
徳川家康がお宮参りをした岡崎 六所神社
おもとの彫刻
東京萬風展
第12回東京萬風展が上野のグリーンクラブで行われました。
毎年、来てくださる方が増えているな、と感じていましたが、
今年は特に多くの方がいらっしゃいました!!
近隣の方はもちろん、
遠くは、北海道、東北、新潟、石川、九州各県、広島、岡山、四国、神戸、大阪、愛知のお客様もきて頂き、売品席も常に満員、品が足らなくなるほどの大盛況の二日間でした。
品の動きとして、昨年から変わったきたのは、
獅子や千代田、珍品が去年の2倍から4倍ほど出るようになりました。
愛玉殿、永島、旭光宝、四君子、新生殿、太陽など、特徴のある木、
歴史のある木がよくでます。
楽しみ品の、羅紗実生、胡麻実生、獅子実生も求められることが多かったです。
1000円のおもとから、高級品までよくでて、
若い方や女性も家族連れで訪れ、にぎわいました。
 
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私の萬風賞
笑福獅子(しょうふくじし)
獅子の珍品
獅子に逆鉾芸をみせる、変わったおもと
 
逆鉾芸のため、巻きが不規則で、変化に富んだ芸をみせる
縞が美しい
 
昨年は、より芸の強い【鬼笑い】という1点ものがでて、話題に
 
獅子の好きな人は大勢います。
今までにない、新しい特徴さえ持っていれば
どんどん評価されます。
 
 
一角氏の鉢に、一水氏の絵付け
昨日は、東京からわざわざ一角氏の鉢をもとめにきてくださいました
古い、明治から昭和初期の鉢なら、お金さえだせば手に入りますが、
この一角氏の鉢は数が非常に少なく、
縁がないと手に入りません。
出品者の野村さんが一角氏と親戚関係のため、
また、初代と気があったので、少し分けて頂いています。
 
一角の縄縁や、その胴の形、足など、
どれもなかなか真似できない一角らしさがあります。
 
 
 
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私の萬風賞
錦王雀の図(きんおうじゃくのず)
古い品種
雀系統の品種は、初代が開拓していったおもとのジャンルです。
小型で、葉数多く、柄美しいジャンル。
殖えも良く、とても丈夫です。
古鉢に植えて
 
雀系統の中では、この木は少し弱いですが、
流行当時は、この一鉢と岡崎の駅前の土地と交換したり、
儲けたお金で家や借家を買った人も大勢いました。
 
今までにこういったおもとがなかったので、
新しさ、珍しさから人気が出ました。
 
おもと界のよいところは、こういった新しいジャンルを
どんどん受け入れて、おもとの巾を広げていけるところです。
江戸の昔は大葉系統の原種に近いものばかりだったのが、
日月系や獅子系がでて、羅紗系や千代田系が、
また、柄も縞、チリ斑、砂子斑、図など、
どんな柄でも評価して行きました。
 
 
 
 
 
 
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私の萬風賞 龍鉾(たつほこ)
珍品の中の珍品
龍が鉢の中から飛び出してきているような、
そんな力強さのあるおもと
名前はお客様から頂きました。
 
 
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私の萬風賞 龍鉾(たつほこ)
さすがの萬風展でもここまで変わったおもとはありませんでした。
金龍閣(きんりゅうかく)の長寿芸と、逆鉾芸を両方みせる
変わり種。
 
お客様からの問い合わせも一番多かったです。
自分で新しいジャンルのおもとを作っていこうと思っている趣味者さんや、
今までにないおもとを楽しみたい趣味者さん、
もう惚れこんでしまって、てこでも動かない、
といった、楽しめるおもとです。
 
面白かったのは、その即売席で買ったお客さまから、
その倍の値で、もっと高く、と買いたい方がいたことには驚きました。
昔の話で、一日で値が倍にも10倍にも上がることがあったんだよ、
という話を聞いていましたが、もしかするとこんな風にあがっていたのか、
と思いました。
それだけに、今までにない特徴をもったおもとは求められています。
 
 
 
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私の萬風賞 龍鉾(たつほこ)
古鉢に国産の水苔で
鉢も、胴の太い江戸を思わせる鉢で。
 
このおもとには本当に惚れてしまいました。
この龍が今にも動き出しそうで、なき声まで聞こえてきそうです。
 
 
 
萬風展では
おもと協会を社団法人から公益社団法人にしてくださった
前会長の青木会長が
国宝・久能山東照宮のおもとの彫刻と、徳川家康の関係や、
素晴らしい講義をしてくださいました。
岡崎の、徳川家光の建てた六所神社にもおもとの彫刻があり、
おもとの江戸時代の歴史にどんどん新しい発見があります。
 
 
力和の芸の変化
おもとの材料  国産・ニュージーランド産水苔入荷しました。
植え替えの季節 苗鉢
おもとの品種紹介
おもと(万年青)の育て方

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